鍼灸師紹介 

りょうこ先生は健康体操の修行のため長期お休みに入っております

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親身になって相談して頂いている内科医マサ子シスター


院長紹介 やのひでのり 矢野英理 

現代医学では治療法のないまれな疾患である難病ACTH単独欠損症を患っていますが、自分の鍼と気功(呼吸法)により自力で回復した、という珍しい経験を持っています。院長は、2度の長期入院を経験し、一時は死亡する可能性があると思われた状況から回復しています。

現代医学では治療方法がなく、治らない病気ですが、私は苦しみの中でマインドフルネスや、自分にアリアお灸をすることで、脳内物質であるACTHが出るようになりました。今は副作用による足の筋肉の劣化と心臓の発作に耐えるだけの状態にまで落ち着きました。現代の医療はとても進んでいますが、病気を治す力は全くありません。治るのは自分の注力、自分の力だけだと確信しております。

院長はこの経験を元に、患者さんの病気に向き合い、自然治癒力を高める方法を提供しています。ご安心ください、院長は回復されているので、健康であり続けることができます。

矢野英理やのひでのり)鍼灸師(浅川要門下)劇作家

市川市、浦安市はり、きゅう、マッサージ等施設利用者の費用の助成に関する規則第9条により登録された施術者です。
(はり、きゅうの手技のみで施術します。マッサージ、整体等、針灸以外の手技は一切いたしません)

●60歳。福岡県出身。中央大学卒 鍼灸師、劇作家

Wikipediaからの自己紹介
amazon 矢野英理 やのひでのり書籍作品

都立戸山高校時代に8ミリ映画を制作し、賞をいただき、故・大島渚監督から大きく評価を受けた経験があります。当時、自分に才能があると勘違いし、クリエイティブな世界に意識を向け始めました。兄と同じく国立、東京医科歯科大学を目指しましたが、受験に失敗し、浪人生活を送った後、惰性で中央大学に進学しました。しかし、勉強することなくTDLのショーに出演し、踊っているうちに卒業してしまいました。その後、外資系大手IT企業に入社しましたが、わずか5年で退社し、当時、岸田今日子さんや、渡辺謙さんのいる円演劇研究所(19期生)演劇界に進むことにしました。

初舞台出演中に自分自身が動悸を感じるようになり、(当時、P.D.やI.B.S.は医師の中でも認知度が低く、原因がわからなかったが、今で言うパニック発作のため)表舞台から引退することになりました。その後、作家として筆名「やのひでのり」で活動し、脚本や劇作でいくつかの新人賞(NHK大阪「都会の救世主」で入賞、「ブドリよ、私は未だ眠ることができない」テアトロ新人戯曲賞大賞を受賞しましたが、作家として食べていける世界ではなく、周囲からの期待や締切のプレッシャーに追われ、疲れ果ててしまい、ついには入院することになってしまいました。

その後、自分自身の治療のために、自彊術、フェルデンクライスメソッド、自律訓練法、森田療法、心理カウンセリング(民間資格・カールロジャースを基本とする)を学ぶ中で、東洋医学に出会い、気功(太極拳)に目覚めました。ある日、故・逸見さんがキャスターを務めるニュースの中で、新潟大学教授の安保徹先生と医師、福田先生が鍼治療のみで難病を治している様子が紹介されたVTRを観たことがきっかけで、鍼というものの治癒力に驚愕しました。そこから、夜学に通い鍼灸師国家資格を取得することにしました。

私は、国家資格を取得した後、都内の針灸院でスタッフとして働きながら、浦安市を中心に在宅治療をしていました。当初から、私にとって鍼灸治療を行うことは非常に大切であり、浦安市と市川市を中心にバイクで一軒一軒お家を回りながら、患者さんの治療に取り組んできました。また、浅川要先生主宰の東京医療福祉専門学校鍼灸研究科(浅川ゼミ)に在籍し、医師と鍼灸師のみを対象とした修了コースに4年間加えて1年間学びました。これらの経験は、私にとって重要な原点となっています。

犬が死んだのは、火曜日の朝だった。
私は「神門」に針を立てようとして、ふいに手元が狂った。
鍼(はり)が落ちる音が、静かすぎて怖かった。

The dog died on a Tuesday morning.
I was about to insert a needle into “Shinmon” when my hand suddenly trembled.
The sound of the needle falling was so quiet, it frightened me.

掌(てのひら)から血がにじんだ。
それは痛みというより、何か懐かしいものに似ていた。
あの犬は、ただ黙って私を見つめていた。

Blood welled up from my palm.
It wasn’t pain—more like something familiar.
That dog just stared at me, silently.

鍼は、身体の奥を探る道具だ。
見えないもの、忘れていた感情に触れてしまうことがある。
中国の古い医学書に「気滞血瘀(きたいけつお)」とあった。
滞った“流れ”は、心にも起きる。

A needle is a tool that searches deep inside the body.
Sometimes, it touches what cannot be seen—forgotten emotions.
An old Chinese medical text once said: “Qi stagnation, blood stasis.”
A blocked flow can happen in the heart, too.

私は犬の首もとに指をあてた。
そこに、かすかな鼓動が残っていた気がした。
もう息をしていないはずなのに。

I placed my fingers on the dog’s neck.
I thought I felt a faint heartbeat—though it should have already stopped breathing.

犬が私に言った。
「もう一度、歩け」
翌朝、「足三里」に針を立てた。
それは、旅立ちを助ける場所だと、昔どこかで聞いた気がする。

The dog spoke to me.
“Walk again.”
The next morning, I inserted a needle into Ashisanri.
I remember hearing once—it helps one move on.

足は少しだけ、前に出るようになった。
犬の姿はどこにもなかった。
でも、どこかで見ているような気配があった。

My feet began to move, just a little.
The dog was nowhere in sight.
But I could feel it watching, from somewhere.

夕方、浦安の川沿いを歩いた。
川面が淡くきらめき、家々がやさしく西日に溶けていた。
どこまでも静かで、胸がいっぱいになる風景だった。

In the evening, I walked along the river in Urayasu.
The surface of the water shimmered softly; the houses melted gently into the golden light.
It was a quietness so deep, it filled my chest.

家の前に、針箱がぽつんと置かれていた。
犬はいない。誰もいない。
けれど、その家は、私を待っている気がした。

A needle box sat quietly in front of the house.
The dog was not there. No one was.
Yet I felt the house was waiting for me.

針を握ると、少しだけ、時間が巻き戻る。
犬の背中は、何かを託すように、静かだった。
私は治りたいのではなく、ただ歩きたかったのだ。
それを教えてくれたのは、声を持たない命だった。
歩きながら、私はあの家に近づいている。

When I hold a needle, time rewinds—just a little.
The dog’s back had been still, as if entrusting me with something.
I didn’t want to be healed. I only wanted to walk.
That truth was taught to me by a voiceless life.
As I walk, I draw closer to that house.

癒しとは、何かを取り戻すことではないのかもしれない。
むしろ、失ったままで、なお歩いていけること。
それが、針と犬と私の物語の終わりであり、始まりだった。

Perhaps healing is not about regaining what was lost.
Perhaps it’s about continuing to walk, even with the loss.
That was the end—and the beginning—of the story of the needle, the dog, and me.

あの家には、まだ入っていない。
けれど、私は扉の前に立っている。
針箱を手に、いつでも開けられるように。

I haven’t entered that house yet.
But I stand before the door—needle box in hand, ready to open it at any time.

浅川ゼミ修了証書(7期生)

CA3A0011

もちろん、鍼灸師免許

ニューヨークアクターズスタジオ1947年に設立された、プロの俳優、演劇監督、劇作家のためのメンバーシップ組織です。このスタジオは、特にメソッド演技を洗練させ、教えることで最もよく知られています​​​​。

アクターズスタジオの著名な卒業生には、マリリン・モンロー​​、ジャック・ニコルソン​​、ポール・ニューマン​​、マーロン・ブランド​​、アル・パチーノ​​、ロバート・デ・ニーロ​​などが含まれます。これらの俳優たちは、ハリウッド映画史において顕著な業績を残しており、アクターズスタジオは彼らのキャリア形成に重要な役割を果たしました。
ニューヨークアクターズスタジオ・リー・ストラスバーグメソッドによる針の刺入方法


浅川要先生と。2017年3月浅川ゼミ会にて
浅川先生と私(コラム121)
浅川先生と私は鍼灸学校で出会い、中医学の基礎と実技を学びました。その後、浅川先生が主催する中医学の針治療の研究会に参加し、針灸研究生のモルモットとして施術を受けることになりました。参加者は鍼灸師や医師、薬剤師などの有資格者で、毎週4時間、2年間続く厳しい研修でした。施術が終わると、浅川先生からダメ出しがあり、解説がありました。

この研究会に参加したことで、普通の鍼灸学生とは違い、多くの珍しい症例を目の前で見ることができました。また、医学や東洋医学、針の危険部位などの知識も学びました。鍼の国家資格を取得した後は、再び浅川先生のゼミ生として入り、施術する方になりました。反省会や弁証の研究などを2年間繰り返すことで、私はさらに多くの経験を積むことができました。

この研究会に参加したことで、私は多くの経験を積むことができ、現在の私があるのはこの研修のおかげだと思っています。研究会には多くの有資格者が参加していたため、医学や東洋医学に関する知識も豊富に身につけることができました。また、施術においても、多くの症例を経験することで、より高い技術を身につけることができました。

研修は非常に厳しいものでしたが、その分、多くのことを学ぶことができたと思います。私が今後、鍼灸師として活躍できるのも、この研修のおかげだと思います。

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